なぜ、中学受験するのか?

本日は少し哲学的(?)な内容での雑談です。悩めるサピ親さんが、藁をつかむ思いで迷い込んで下さった際に、少しでも参考にしていただればというのが、このサイトのコンセプト。6年生の結構大きなスランプ時に我が家でひと悶着あった、「本当に中学受験をするのかどうか?」という疑問が湧き起こってしまったご家庭に贈ります。このようなことを赤裸々に記載するのは少し恥ずかしい気もしますが・・・。

我が家のケース

「本人のやる気も、成績もいまひとつ」となると、家庭に湧き起こる疑問は、「本当に中学受験するのか?」という、根本的な疑問です。波もなく、恒常的に成績の良いご家庭では問題になることはないでしょう。しかし、(一時期もしくは日常的に)成績もいまいち、やる気もなしとなると、本当に必要ある?と疑問が起こります。我が家でもこの疑問が湧き起こりました。5年生までは夢として整理できますが、6年生になると現実と希望のはざまでいろいろな疑問が起こってくるのかもしれません。

我が家では、やる気の上がらない子どもといろいろと話をしました。最後には、中学受験の再決意をした太郎は、本気で勉強に向かうことなりましたが、そこに至るまで机に向かわない時間をかなり費やしました。テキストやノートをいったん脇に置いて、一日中議論したり、叱咤したりという日が何日もあったことを覚えています。

悩むより指導

あくまで、我が家の経験則ですが、このようなときの対策は「悩むより指導」。以前、こちらの記事でも書きましたが、やる気は成績と強く関係する気がしています。「成績が悪くなったのでやる気が落ちて、やる気が落ちるので成績もさらに落ちる」。負のスパイラル。サポートで正のスパイラルを作ってやるのが一番の解決策のように思います。

なぜ、知識や教養を身につける必要があるのか

第4次産業革命などと言われ、AIなどにより人間の仕事が奪われるのではないかと、いろいろなところで議論が起こっているようです。第1次産業革命のときもそうだったようですが、技術革新が進むときには、人間の仕事が奪われるという不安が起こるようです。しかし、実際には奪われることはなかったようで、変わったのは仕事の内容や職業の変化。新しい職業が生まれ、それを職業とする人が増えていく。

奈良時代、平安時代、江戸時代、そのころの職業と今の職業を比較すると、新しい職業が多くあると思います。また、同じ職業であっても、道具や機械の変化で人間が担う役割が変わっているものも多くあるように思います。産業革命での変化は、それまで人間が行っていた単純作業などを担う必要が徐々になくなっていくということを繰り返しているように思います。そうなると、単純労働は徐々に淘汰され、人間が行うのは知的活動や対人サービスを中心とした人間らしい職業が残っていくということだろうと思っています。

なぜ、中学受験、あるは、勉強なるものをするのか?それは、今の大人にも予測できない、将来の職業に適した素養の準備をするため。そのために、今この時期に教養を身に付けているということなんだろうと・・・。まだ決まっていないやりたいこと(将来の仕事)が決まったときに、勉強を通じて得た知識や教養や礼節が役立ち、将来の仕事の道を進む助けになると思うからこそ。

小学生の時に生涯を通じてやりたいことに出会える人は一握りだと思います。多くの子どもたちは、やりたいことも漠然としていて、中高、さらには大学生活を通じて職業を考えていくのだろうと思います。そして、その時に子どもがやりたいと思う仕事は、まだ今は存在しないものかもしれません。そんな子どもたちが、自分でやりたいことを見つけ、その道を開くために、中学受験での努力が役立つと思います。

本日は、雑談が過ぎました。中学受験をするかしないかで悩むより、指導です。皆さまが良き中学受験ができますことをお祈りいたします。

サピ親父

にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(サピックス)へ
にほんブログ村


中学校受験ランキング


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です