モチベーションの維持と親のかかわり方

関東地方も梅雨入りとのこと、学校説明会への参加などにも忙しいこの時期、体に気をつけてお過ごしのことと思います。

今こうして、中学受験に挑戦した昨年1年間を振り返ってみると、6年生の5月~6月が最も、「子供の一番モチベーションを維持に苦慮した」時期だったように思います。(こんな軽い言葉では伝えられないくらい大変な時期でした。)夏になると、入試問題へ取組や、志望校対策が始まり受験生としての自覚が芽生え始めるので、モチベーションも自然と上がってきます。しかし、この時期は日々の授業での知識習得と不得意教科の撲滅が主たる課題のためか、子供によっては中だるみしやすいだと思います。

その一方で、6年生のこの時期の成績は、8月以降の志望校割り振りを決める時期でもあるので、お子様のモチベーションが下がっている場合には、親が上手くモチベーションを上げてやる必要があるように思います。他塾の試験でサピックスとは違うテストを(知らない友達の中、試験に取り組むという本番でのストレスの事前練習も兼ねて)受けさせて刺激を与えてやるというのも1つです。しかし、基本は日々の勉強でのモチベーションを維持させること。

そこで、親に必要なのは、日々の勉強中で、こどもの様子を見ながら上手に関与度合を七変化させる工夫だったように思います。

「教師」、「ライバル」、「出題者」、「タイムキーパー」、「単なる見守り役」

「教師」: まさに1-ON-1の個別指導です。子供のモチベーションの高低にかかわらず、勉強は進捗し、理解も進みますが、お子様のモチベーションが下がってしまっている場合、そのモチベーションを上げる速攻効果はあまりなかったように思います。個別指導の効果が出て、授業等での成績が上がってきてくると、モチベーションも上がってくるようですが、ラグがあります。当たり前ですが、四教科すべてに適しています。

「ライバル」: まさにこの時期の関わり方としておすすめです。同じ問題を競い合いながら、親子で解きます。まさに、競争相手になります。お子様のモチベーションが今一つの時、この方法は、モチベーションを上げる速攻効果があります。時間と答えの正誤を競い合うので、子供は楽しみながら取り組みます。算数、国語での活用がおすすめだった気がします。

「出題者」: これは特に「理科」、「社会」、「国語」などで簡単な知識問題を取り組むときに、隙間時間等を利用して、テレビ番組のクイズ形式で出題してやるというかかわり方です。モチベーションが下がっていても、このような方法だと子供は楽しみながらついてきます。時間を多く消費したくない教科でとくに活用しました。特におすすめなのは社会での活用です。

「タイムキーパー」: モチベーションもあるので、あまり指導することはせず。問題を導くのにかかった時間の管理など、机で付き添いながら最小限の関与をします。勉強がうまく回っているときは、この状態だった気がします。どこが弱そうか子供の弱点や強みを意識しながら観察していました。

「単なる見守り役」: 一人でできる、やりたいときは、机には近づかず見守りましょう。この時期にここまでのモチベーションが上がっているお子様がどれほどいらっしゃるかはわかりませんが、本番が近づいてくると、自分でどんどんやり始めます。親がそばにいるのもストレスになるので、その場合机から遠く離れて見守るようにします。

特にこの時期は、「ライバル」として、問題を親子で解くと子供のモチベーションが上がります。また、親よりも求解に時間がかかるようですと、知識の習得が不十分な可能性があるとすぐに判断できるのでお勧めです。

サピ親父
にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(サピックス)へ
にほんブログ村


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です