中学受験後の仕事…次の塾選び
中学受験が終わり、早いもので1か月が経ちました。この1か月は受験前の忙しさはなくなったものの、受験の間、子供が我慢していた遊びにつき合わされ、忙しい土日になっていました。
そんな中、親には最後の仕事が残されていました。それは、サピックスを卒業して、中学入学後の塾をどうするか?
受験前にはあまり意識していないことかもしれませんが、受験直後のサピックス・ロスによる私的な迷走を記載しておきます。
どこの塾も大盛況
どこの塾も行ってみると大盛況で、席がなくなるような状況でびっくりします。急がないと入塾できないと、親を焦らせる状況なのがこの2月でした。そうすると徐々に不安に駆られるようになるのです。
親が案じてしまうこと
中学では、サピックスのようにゴリゴリやらなくてもという意識と、後で子供が例えば「鉄緑」に入りたいと言い出した時にはついていけないかもしれない、という不安の2つに悩まされると思います。
通塾はどうするべきか?行くべきか?行かなくても良いのか?
行くならどこか?
この問題が、2月に親を襲うのです。
中学の間は、主に数学と英語を勉強することになろうかと思います。個人の過去を振り返ってみてそう感じています。それ以外の教科は塾に行くまでのことはない。そう考えると、数学と英語の通塾をどうするか?我が家でも同じ問題にぶつかりました。
不安に負けた数学
そんな中、先に決まったのは数学。数学については、今の有名塾(鉄緑、SEG、駿台エミールなどなど)であればどこでも相応に高いレベルの教育を得られるだろうと思いました。結論から言うと、どこでもよいだろうと。通塾のしやすさ重視で考えました。もし自分に合わなかったら好きなように塾を変えなさいと子供に言って、とりあえずの発想ですぐに決めてしまいました。(ある意味、急がないと入塾できないという不安に負けてしまったということですね。)
大学入試改革で感じる英語
一方で、英語は従来的な人気にとらわれずによく見て確認してから決めたいと時間をかけました。
今の子供たちには何が必要か?その答えは、大学入試改革がヒントを与えているように思います。大学入試改革では、英語でスピーキングが入ってくると言われています。従来の型にはめた英語学習ではなく、英語で考え、英語で発信する力のようなものを求めるように動き始めています。
一般的には、スピーキングを子供たちに真面目にやらせようとすると、今の最難関進学校では、どこの学校でも十分な教育を行えないと一般的には言われているようです。それだけの人的な整備ができていないのは、これまでそのような教育をしてこなかったのだから、今すぐには無理なのは当然だと思います。
だとしたら、そこは学校に期待するのではなく、親が与えてやる必要がある。というわけで我が家では、英語をどこで学ぶべきかいろいろと悩みました。結局は、こどももその塾に魅力を感じたため、塾が決まりました。(足を運んでご自身で考えていただきたいという思いもあり、あえて塾名などは記載しません。)
昨今の大学付属校人気について
大学入試改革へ不安から、今年の入試では付属校が人気でした。四谷大塚などでは受験前の模試のときから頻繁にそのような話題を聞いていたように思います。志望校としたその大学付属校の教育に魅力を感じて、その学校を選ぶのであればよいのですが、大学入試改革が不安だからという理由で大学付属校を選ぶというのは本末転倒なように思います。でも、安心できるのは、サピックスの親御様においては、そのような傾向が見られた様子がほとんどないこと。さすがです。あるべき姿で真摯に受験と向き合っているのが、サピックスの親御様の特徴のように感じます。
個人的なあるべき姿
大学入試改革もあるべき姿を求めて変革しようとしています。親も、型にははまらないように意識しながら、子供が身に着けるべき技能を子供に与えることを第一に考えてやりたいと思っています。子供が本当に必要な技能はなにか?子供のやりたいことはなにか?それを見つけるには何を与えてやれるか?そんな点を意識して子供の教育を考えてやりたいと思います。子供たちの時代は、国や言語の差は今以上になくなっていることでしょう。彼等が道に迷わないように少しでもサポートできたらと親として幸せです。
ジェラシー
こどもの英語塾についていろいろと調べてみて、今の時代、いろいろな選択肢があることに嫉妬します。私がこどものとき、いなかに住んでいたこともありますが、英語を学ぶ環境はほとんどありませんでした。今のようにいろいろと選択肢があり、いろいろな学習方法を実践している塾があるというのは良いことだと思います。その代わり、親には、どのような塾を選ぶのかという仕事が増えてしまったのかもしれませんが。
サピ親父