この時期の基礎力が本番の対応力に
季節もひとつ進んだ印象になってきました。6年生はカリキュラムにも慣れてきている頃でしょう。また、ゴールデンウィークサピックスも近づいて来て、カリキュラムとしても階段をひとつ上がる時期が近づいていますね。本番まではまだ長いですが、引き続き頑張ってください。
さて、受験を終えて時間も経つため、最近の情報源はもっぱら新聞などの一般的な読み物になってきてしました。しかし、一般的な新聞などでも、昨年の中学受験で上位校での出題ミスがいろいろと話題になっていました。
その記事を読みながら、「それを含めて受験だろうな」と感じながらも、6年生の「夏前までのこの時期の勉強が、対応力(どんな問題にも対応できる力)の源として重要な時期だな」と感じたので、僭越ながら記載させていただきます。
どんな問題が出るか分からない
1回の本番試験で合否が決まるのが、受験。国語が難しかったり、算数が難しかったり、逆に、国語が極端に簡単だったり、算数が簡単だったりといろいろな出題パターンになるのが受験です。新聞などで話題になっている出題ミスについても、もちろんミスはないのに越したことはないですが、人間のやることですから、ないとも限りません。でも、それを含めて受験です。
受験生を子供に持つ親としては、1年後に子どもの志望校でどんな問題が出ても対応できるくらいの学力まで引き上げる役目があります。受験が近づいてくると、「どんな問題が出ても合格するだろうという感覚」がまさに「合格確率」として感じられるようになると思います。「この分野が出なければいいなぁ」、「国語(算数)が簡単ならいいけどなぁ」、というのがまさに合格確率につながる感覚です。
親がサポートするうえで目指す力(学力)は、どんな問題が出ても(どんな出題ミスがあっても)まず大丈夫だろうという感じられるまでの水準だと思います。そのために、1年間常に子供の不得意を意識し続けます。そしてそれは、特に6年生のこの時期(夏前まで)が重要だと思います。
不得意をなくす時期
本番が近づいたときに、「この分野が出なければいいなぁ」という感覚に苛まれたくはないですね。こういった感覚をなくす(合格確率を上げる)ために重要な時期が、6年生の夏までの時期だと思います。6年生の夏までの時期はとにかくオールマイティを目指しますが、それはまさに「この感覚」に遭遇しないための準備だと思います。
この時期は特に、親が「不得意を1つでもなくす」ということを意識する必要があります。「ここが弱いな」、「この分野が出ると成績が悪いな」という感覚を無視せずに、それに根気強く対応してください。夏に総復習がありますが、その前までにオールマイティ度を上げていることで有意義な夏を迎えることができるはずです。皆さまの成功をお祈りいたします。
サピ親父