併願校(1日・2日校編)

前回の併願校(1月校編)に続いて、併願校(1日・2日校編)です。

今回も1年前を思い出しながら、3日にツクコマを受験する前提で考えます。

前提:

・3日にツクコマ(第0志望とします)を受験する(予定)
・1日か2日に第1志望の学校が決まっている
・複数の併願校の候補について、こどもとある程度話し合いを終えている

その上で、複数ある併願校候補のなかから、1日~2日の受験校を絞り込むことについて考えてみます。

 

過去の併願パターンデータを確認する

手元にサピックスの併願パターンデータを用意します。我が家には、昨年の一覧資料しかないので、昨年の資料(2016年)を基に記載します。まず、3日にツクコマを受験した人の1日、2日の受験校上位5校に出てくる学校、および、1日、2日の受験校の3日の併願パターン上位5校にツクコマが出てくる学校をピックアップすると、下表のようになります。ちなみに、ツクコマの合格発表は通常2月5日の15:00です(ソース:学校ウェブ)。

表1.2月1日の主要受験校(2018)

学校名 入学試験日 合格発表 入学手続き WEB
麻布 2月1日 2月3日15:00 2月4?5?日(9:00~12:00)※
開成 2月1日 2月3日13:00 2月5日(9:00~12:00)
武蔵 2月1日 2月3日9:00 2月5日~ 2月6日(9:00~15:00)
海城① 2月1日 2月2日9:00(インターネット) 2月2日(9:00~14:00)
駒場東邦 2月1日 2月2日9:00 2月2日(9:00~16:00)
早稲田① 2月1日 2月2日10:00 2月5日(9:00~15:00)

※入試手続きは、例年は2月4日、今年は日曜日のため5日かもしれませんが、未確認です。
★合格発表は一番早いタイミングのみ記載
★2018年は2月4日が日曜日のため、入学手続き日が例年と異なる学校が多数あります

 

表2.2月2日の主要受験校(2018)

学校名 入学試験日 合格発表 入学手続き WEB
栄光学園 2月2日 2月3日14:00 2月4日(9:00~12:00)
攻玉社② 2月2日 2月2日19:00(インターネット) 2月3日~2月5日(9:00~15:00)
渋谷渋谷② 2月2日 2月3日11:00 2月3日~2月13日(9:00~15:00)※
聖光学院① 2月2日 2月3日9:00 2月3日(9:00~15:00)
桐朋② 2月2日 2月3日14:00(掲示、インターネット) 2月3日(14:00)~2月4日(12:00)
本郷② 2月2日 2月2日19:00 2月3日~2月5日(9:00~15:00)

※2月12日(月)を除く、2月4日・10日・11日は12:00まで
★合格発表は一番早いタイミングのみ記載
★2018年は2月4日が日曜日のため、入学手続き日が例年と異なる学校が多数あります

第1志望の合格発表日と入学手続き日を考える(分類する)

上の表に第0志望のツクコマを除く第1志望が掲載されている方がほとんどだろうと思います。(どうでしょうか?)第1志望の学校を受験することを前提に考えますが、合格発表と入学手続きを考えると、第1志望の学校は概ね次のパターンに分類されると思います。

パターン1 結果がツクコマ受験前には分からず、入学手続きがツクコマ合格発表後でも可能 武蔵・渋谷渋谷
パターン2 結果がツクコマ受験前には分からず、入学手続きがツクコマ合格発表後には不可 麻布・開成・ 早稲田・栄光・攻玉社・聖光学院・桐朋
パターン3 結果がツクコマ受験前に分かり、入学手続きがツクコマ合格発表後でも可能 該当なし(都市大付(1日午後)・広尾学園(1日午後))
パターン4 結果がツクコマ受験前に分かり、入学手続きがツクコマ合格発表後には不可 海城・駒場東邦・本郷

親は資金繰り面(日程)を考慮する

子どもは受験だけに集中。親は資金繰りもマネージする必要があり、併願校を考える際に入学手続きのタイミングも考えます。入学手続き時には、20万~30万の入学金支払いがあるため、上手な資金繰りをするための併願校を考える必要性も出てきます。

上のパターン分類表で、「パターン3」が理想なのは誰でも同じですが、主要最上位校には、「パターン3」は存在しないのです。参考に、「パターン3」に該当する学校の例を記載しましたが、「パターン3」に該当する学校は、午後受験で、3日以降にも受験することができる、受験チャンスが何回もある学校です。1日午後の受験で人気の高い学校は、このパターンが多いように感じます。

さて、本題にもどりますが、お子さんの第1志望校がどのパターンに存在するかを確認してください。不要な支払はなくしたいので、その部分もまず頭に入れておきます。(ここでは絞り込まずに条件として考慮にいれておきます。)

受験校の強弱(難易度)のテンポを考える

続いて考えるのが、1日、2日、3日の強弱のテンポです。恐らく多くのご家庭が、第1志望が1日か2日にあると思います。1日が第1志望なら、2日は偏差値的には余裕のある学校。2日が第1志望なら、1日は偏差値的に余裕のある学校を考えます。

2月3日の受験前に、1日、2日の受験校の合否がどこも不安な状態は、親としてはできれば避けたい・・・。また、万全の体制で3日を受験することを考えると、1日と2日のどちらかは軽めの調整にあてたい。と考えるのが親心。先の2月2日の受験校に出てきたいくつかの学校は、その候補として考えられる学校の一例だと思います。

すこし余談ですが、(以前も記載しましたが、)2日に攻玉社をお考えでしたら、親御様は1日の試験問題を入手したほうが良いようなので、その点もお忘れなく。攻玉社は1日と2日の問題をそれほど変えずに、1日の試験内容を知っている方が2日も有利になるようになっていると聞きます。そして、1日の問題は、1日の午後に販売されます。

3日までに合否がわかる学校について

これはご家庭にもよりますが、3日までに1校程度は合格を決めておきたい。親としては、この不安から逃れられないのですよね。ただし、最上位校のほとんどはツクコマ受験前に結果を知ることはできません。「パターン4」にある併願校となると、本郷のみ。本郷が併願校として出てくるのは、一部にはこのためかもしれません。

1日~2日の午後校を考える

本郷を除くと、3日までに合否がわかる学校のほとんどは午後校です。ツクコマ受験を考えると、2日の午後はできれば空けて、ツクコマ受験の最終準備に充てたい。と、考えると、1日の午後受験をどうするか?となります。

個人的には、1日の午後受験は受けても受けなくてもどちらでもよいと思います。1日の午前の受験校と1日の午後の受験校が比較的近く無理な移動なく受けられるなら、受けても良い程度。

先に記載したとおり、1日の午後受験校は多くの受験チャンス(受験日が多い)学校です。3日以降の受験でもよいのであれば、1日の午後に無理して受ける必要はないのだろうと思います。

さいごに

繰り返しになりますが、併願校を考えるのは各ご家庭それぞれだと思います。交通的な部分も考慮の対象となるでしょう。(加えて校風などいろいろ考えると、思ったほど選択肢がないなとよく感じました。)

それら全てをここで考えることはできませんので、具体的な併願校の絞り込みではなく、昨年の我が家での大まかな考え方のようなものを示しました。ご参考していただけると幸いです。

皆さまの合格を祈念しております。

 

サピ親父

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