サピ流の高地トレーニングと長時間勉強

6年生は、土特にも少し慣れたでしょうか?「5時間も通塾するんだよ!」という感想の親御様も、1年後に振り返ると「あの頃は序の口だったなぁ」と変わっていることでしょう。長時間勉強する内容をテーマに少しメモを残しておきます。

サピ流の高地トレーニング

今振り返ると、サピックスの授業の長時間授業に順応させる仕組みは、登山の高地トレーニングに似ている印象を受けます。高峰を目指す中学受験はしばしば登山に例えられますが、サピの授業時間に対する負荷の加え方は高地トレーニングと似ている気がしています。今は5時間でフーフー息切れしますが、高地トレーニングを終えれば、受験の頃には「長~~時間」もへっちゃらなことでしょう。2月に午前と午後を受験した太郎は、「大変だった」と言っていましたが、親が見ている感じでは、思いの外疲れた様子もなく平気な印象でした。それは、きっとこの高地トレーニングのおかげではないかと今振り返ると感じます。

実際の登山では、高峰を目指す場合、高山病にならないように、登って(標高を上げて)は、また下り(標高を下げる)、また登っては下りを繰り返し、体を高地に順応させることで高山病を防いで、登頂を安全に行えるようにしていると思います。土特がまさにこの高地トレーニングの一環(スタート)ではないかと思うのです。

長時間の勉強=高い標高と考えると、6年生のサピックスの授業負荷はこれに近い仕組みが取り入れられている気がします。そして、その最初の高負荷ステップが土特(約5時間)。そして、長期の休み(春休み、ゴールデンウィーク、夏)の更なる高負荷を経験するので、秋ごろには、すっかり高地トレーニングにも慣れて、長時間の授業(=高い標高での活動)も皆さんが平気でこなされるようになっていたということではないかと思っています。

この時期(6年生の3月~5月)に成績を落とす人

高地トレーニングが始まるこの時期以降(3月~5月)に成績を落とす人(我が家もそうでしたが)の一部には、この高地トレーニングに順応しきれていないお子様もいるのではないかと感じます。我が家がまさにこの印象でした・・・。「少し机に向かうと、すぐに別のものが気になりだし、勉強どころではない」という感じでした。(椅子を替えてみたりといろいろ検討しました。)当時の彼はまだ幼く、長時間に集中することなどとてもできない印象でした。また、成長期で、エネルギーが身体のほうへ多く取られていたのだと思います。お子様の性格や成長状況も様々ですから、新6年生のこの時期に順応できる子・できない子はお子様それぞれだと思います。焦る必要はありませんが、対応はしっかりと考えることをお勧めいたします。もし、この時期に成績が少し落ちたとしても、サポート・努力を地道に続けていけば、大丈夫だと思います。暫く経つと長時間勉強がへっちゃらな体になっていると思います。我が家も秋ごろには、子供一人でも集中して長時間勉強できる体にすっかり順応していました。

集中する時間を少しずつ伸ばす仕組み

集中力を高めるのに苦労した我が家。(以前、こちら書き込み(座るチカラ)で、我が家でのケースもコメントしておりますので、参考にしていただければと思います。)こどもの遊びへの興味を急に抑え込むのは難しいので、集中可能な時間を把握して、それを少しずつ伸ばされると良いでしょう。今は、短い時間(できる限りの長時間)だけでも集中する。そして、その集中できる時間をご褒美制度などいろいろな工夫を利用しながら、やる気へと変換する方法を検討すると良いと思います。やり方はお子様の性格にも依存すると思いますので、ご家庭で子どもにあった方法をトライアンドエラーで見つけ出すのが良いかと思います。

 

今はお子様それぞれいろいろなステージ(状態)にあるかとは思いますが、早くに求められる状態を達成できた人が有利であることは事実だと思います。しかし、大事なのは受験日までに必要な学力や姿勢を身に付けていることです。親御様が1年後を見据えた対策を考えながらお進みください。皆さまが、良き中学受験生活を過ごされることをお祈りいたします。

 

サピ親父

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