【新6年生】2月を前に新学期準備
2月を迎えるこの時期に新六年生のお子さんを持つご父兄向けの話題です。1つやったことで効果のあったものの紹介です。
この時期(特に6年生)に、子供専用のカルテノートを作成しておくことをおすすめします。私は半年遅れで作りましたが、塾の新学年が始まるこの時期に作るのがベストだと思います。ここでは、私が利用していたカルテノートの作成方法を簡単に説明します。1つの方法ですので、ご参考程度に読んでいただければ幸いです。(皆さん既になさっていることかもしれませんが・・・。新しいことではありませんので、その点はご了承ください。)
準備するもの:
6年生 年間学習法: | すでにSAPIXから配られていると思います。 |
ノート: | B5くらいのコンパクトなものがよいでしょう。私は、無印リングノートを用いて、両A面で利用しました。(シールをはがして、裏面からひっくり返して利用すると、両A面のようにして利用できます) |
※ノートにテプラやラベルシールなどで簡単に表紙(教科名)をつけておくとさらに分かりやすいです。我が家はテプラを他でも多用していました。
目的:
カルテの目的は、子供の弱点を書き込んで管理することです。お医者さんのカルテと一緒ですね。お医者さんカルテを思い出してください。悪いところとその症状を記載し、そこにいつどのような対処をしたかを記載していると思います。このノートは同じ目的で利用します。苦手を書き込みます。サピックスメソッドで利用しているエビングハウス効果を高めて、知識の定着を図ります。
対象教科:
たぶん、算数は作った方がよいでしょう。理科、社会は個人の得意・不得意によります。不得意な教科であれば、作ったほうがいいと思います。(なお、国語の管理はこれではない方がいいと思います。)我が家は理科は当初作りましたが、徐々に知識が定着してすぐに管理をラフなものに変更しました。(管理は相応に大変ですので臨機応変に対応してください。)
作成方法:
1ページ目: 「分野」、「家ノート番号」、「解き直し専用ファイル番号」などを管理します。
「6年生 年間学習法」に年間カリキュラムが1ページにまとめられているものがあるはずです。算数であれば、「6年生算数年間カリキュラム」と表題されていると思います。このページを縮小印刷して、ノートに貼り付けます。
次に、「テーマ」をもとに、分野別の番号を1ページに附番してください。(このページをSAPIX以外の方がご覧になるかもしれないので、表と分野区分を細かく書くのは控えます。すみません。)
テキストNO. | テーマ | 分野 |
61-01 | 数の性質 | 「1」 (数の性質) |
61-02 | 平面図形(1) | 「2」 (平面図形) |
61-03 | 平面図形(2) | 「2」 (平面図形) |
というように、分野に区分していきます。(テキストNo.カラムの後ろに小さく番号だけ記載しておけばよいでしょう。)算数であれば、概ね14個くらいの区分ができると思います。最後に「入試総合演習」というのがありますが、それは区分しなくてもよいです。(なお、理科はすでに区分があるはずですので、区分不要だと思います。)これは、子供の弱点が分野で決まってくる傾向があるので、分野別に管理するためのものです。
このページでは、「家ノート番号」、「解き直し専用ファイル番号」も管理しますので、これらの番号を隙間に書き込みます。「家ノート番号」とは、SAPIXの授業テキストを翌週までにやったものノートの番号です。1冊目を(1)として、ノートを新調する度にだんだんと増えていきます。どこのノートにやったかをすぐに親が確認できるように管理しています。「解き直し専用ファイル」の作り方の例はまた後の機会に記載いたします。
2~3ページ: 日付を管理します。「解き直し専用ファイル」では問題別に取り組んだ日付等を管理しますが、こちらは、各テキストを重点的にいつやったか?簡単にメモするために利用します。
「6年生 年間学習法」は大きく2欄になっていると思います。見開きの各ページの左側にテキストNO、テーマ からなる1欄をそれぞれ張ってください。その右側にテキストをやった日付を記載していきます。日付の後ろには、習得状況を簡単に、◎、〇、△、×、××などでマークしておきましょう。
例えば、2/10△。この時の記号ですが、取得状況に応じて、次に子供に問題を解かせるタイミングをコントロールする目的のものだと意識してください。例えば、
×× 毎日ように(少しずつでも)出し続ける。(集中してやった後にまとめて記載も可)
× 5日~1週間で再度。
△ 3週~1か月後程度で、できなかったものを少し
〇 数か月後に再度
◎ 特に意識不要。間が開いて、思いったらやる程度。
4~7ページ: 各テストで出来なかった点、気になるところを記載するために開けておきます。テストのあと、落書きのようにメモしてください。
8ページ~: 分野別に1ページ使います。特にできない問題をリストしますが、最初から使うのではなく、「解き直し専用ファイル番号」ができてから使うので、今は決めた分野名が記載されていればよいでしょう。不得意がそれほど多くなければ、「解き直し専用ファイル」だけで用を足すと思いますので、任意で作成してください。「解き直し専用ファイル」の作り方の例はまた後の機会に記載いたします。
おわりに:
「カルテ」は、こどもの苦手を親が把握するための工夫ですので、それぞれの家庭でそれぞれ対応するので良いと思います。その教科で不得意なところで気が付いた点をなんでも記載する感じで気楽に書き込みとよいですが、SSや学校別も次第に開始しますので、課題を管理するのはどんどん大変になります。しかし、やらないといけないのです。残念ですが・・・。その意味で、不得意と出来ない問題を把握するためのメモを、このノートに取る癖を早めにつけることをお勧めします。
「解き直し専用ファイル」は、夏~秋くらいに頻繁に利用しました。が、親にかかるコストは相応です。それが欠点です。
不得意が少なくなってきたら、管理を徐々にラフにしてもよいと思います。できない問題が多いときはカルテノートを用意し、がりがりやった方がよいです。徐々に力がついて来ると思います。とにかく、あきらめずに子供が不機嫌になっても出し続けてください。子供の力は凄いことがわかります。教科の分野別に勉強をやるのは秋くらいまでです。その後は講義などでも徐々に総合問題化していきます。総合問題になってからは、どの分野ができないのか意識しながら、復習を考えるようにしてください。
ご参考になれば幸いです。
サピ親父